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優雅に見えて逃げ場なしの密室だった!?船上で事件が起こるミステリー
移動そのものがメインの目的となるような優雅さがあり、ゆったりとした時間が流れているのが船旅というものです。ですが、一度船内で何かの事件が発生すると逃げ場のない「密室」になってしまいます。ここでは船上で起きる殺人事件や失踪事件、テロを描いたミステリーを紹介します。旅情気分を味わいながら、ハラハラドキドキさせられる本ばかりです。
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恋人のサラが海外出張へ行くと言ったまま行方不明になり、脚本家志望のアダムは彼女を探す過程である豪華客船にたどり着きます。そこで待ち受けていた真実とは・・・?一見無関係の、別視点の挿話が本筋とどう絡んでくるのかも読みどころです。プロットの秀逸さが際立つ、完成度の高いミステリーです。
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5年前に妻子を失った囮捜査官マルティンに秘密を伝えると連絡が届き、乗り込んだのは妻子が消息を絶った豪華客船。そこに2ヵ月前に失踪したはずの少女が現れます。航海中に進行する複層的な事件。狂気がもたらす緊張感と複数視点で描かれるスピーディな展開に、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
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偽のデュー警部
ピーター・ラヴゼイ(著) , 中村 保男(訳)
妻を殺そうと偽名で豪華客船に乗った歯科医の男。航海中に完全犯罪を目論むのですが、死体が海上で発見され、名警部と間違われた彼は犯罪の捜査を依頼されてしまい・・・。全編どこか喜劇的ですが、ミステリーとしての骨格もしっかりしています。間違われた男の迷推理ぶりも楽しい爽快感のある名作です。
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ナイル河の観光船内で発生する殺人事件に休暇中の名探偵ポアロが挑みます。じっくりと人間関係を描き、事件発生までじわじわと緊張の糸が張り詰めていく過程の描写はさすがです。クリスティー作品で最長のものとしても有名ですが、ミステリーの王道ともいえる小説で、その醍醐味を堪能してください。
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海上自衛隊のミサイル護衛艦いそかぜを舞台に国防や簡単に起こり得る危機を描いた、日本推理作家協会賞や日本冒険小説協会大賞などを受賞した冒険小説の傑作です。魅力的な登場人物たちが織り成す超ド級のエンタメ作品で、たぎる男たちの物語、そして美しい冒頭とやさしいラストの展開に、誰もが惹きつけられてしまうでしょう。
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