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マスクの流行が示唆することとは?社会問題とも接続されたマスク本
かつては着けている姿が恥ずかしいと拒まれていたのに、今では着けている人を毎日見るようになった「マスク」。風邪の感染防止のほか、ウィルスや花粉の防御を目的に使用する人も多いですが、なかにはスッピンを隠したり、余計なコミュニケーションを避ける目的でつける人もいるようです。そんな「マスク」に関する本を集めてみました。
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手軽な使い捨てマスクが主流になって以降、「だてマスク」と呼ばれる、コミュニケーションの断絶と本音をさらけ出したくない防御の目的でマスクを着用する人が増え出しました。安心したい目的で「だてマスク」に走る人々の心理と、コミュニケーション拒否の奥底に潜む危険性をいち早く説いた一冊です。
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マスクと日本人
堀井 光俊(著)
日本は諸外国から見れば異様に映るほど、マスクの着用率が高いと言われています。いつから日本にマスクが定着したのか?また、感染予防から始まったマスクがいつから感染防止のために着用するのが普通になったのか?さらに、マスクの定義は?などの疑問を、資料を紐解きながら考察したマスク論を展開。さらにマスクの歴史を記した一冊です。
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直木賞作家・荻原浩の短編集である本書には、なんと「マスク」と題された1編が収録されています。風邪を引いた会社員・沖村はコンビニで買った最新のマスクを着けて出社します。マスクを着けた生活の便利さに気づき、マスクに酔いしれ、やがて生活のすべてがマスクに翻弄されて行きます。マスク依存症に陥った彼の末路を見届けてください。
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マスクをかけた世界のまち
池田 緑(作)
北海道在住のアーティスト・池田緑が、1999年から2011年にかけて行った「マスク・プロジェクト」の模様を収めた写真集です。世界中の至る場所に、日本のガーゼマスクをかけて歩いています。街の一角にかけられたマスクには、「急速な経済発展によって生じた大気汚染等への警鐘」という意味が込められているのだそうです。
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