スポ根ものとは違った魅力がある！「自転車×ミステリー」を満喫できる本

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東京から青森を目指し自転車で北上する主人公とそれを追う自衛隊員を描きながら、登場する男たちの信念や生きざまや友情が浮かび上がる、著者の処女作にしてハードボイルドの名作です。自転車に乗っている時の躍動感や臨場感、感情の描写が見事で、自転車好きにはたまらない一冊だといえるでしょう。

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軍靴の響きが近づいている昭和9年、下関から青森までの本州縦断ロードレース「大日本サイクルレース」を舞台にしたミステリー仕立ての冒険小説です。一癖も二癖もありそれぞれの思惑を持った参加者たち、軍部や特高、財界の目論見などが混然一体となってレースと物語は加速していきます。レースシーンは読み応え抜群です。

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ロードレースのチームに所属し、転戦しながらエースのために戦う白石誓。日本ではあまり馴染みのないロードレースの競技世界に深く入り込み、チームスポーツとしての興趣や難しさが理解できるようになるでしょう。スポーツ小説、青春小説としての魅力も併せ持った、大藪春彦賞を受賞した傑作ミステリーです。

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転身して競輪の選手となった元アイドルが素人探偵となり、アイドル時代の人脈を生かして先輩競輪選手の容疑を晴らそうとするミステリーです。著者は「クラッシャージョウ」「ダーティペア」シリーズを著したSF作家として有名ですが趣味の自転車に関する著書も多く、本書では競輪の世界を垣間見ることができます。

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小学6年生の主人公が悩みながらも仲間とともに成長していく児童文学シリーズの第1弾で、1990年代にコバルト文庫から刊行されていた本のリメイクです。盗まれた自転車をめぐる少年少女探偵の活躍と冒険が描かれており、児童文学ながらサスペンスフルなミステリーに仕上がっています。