ブックキュレーターhonto編集員
職業、殺し屋。日常のなかの非日常を疑似体験できる殺し屋が主人公の小説
「殺し屋」と聞くと一歩引いて身構えてしまいますが、一皮むけばわれわれと同じ人間のはずです。プロとして、仕事として、お金のため、生活のため、葛藤しながら、生業として殺し屋をまっとうしようと善処する。彼らの視点や行動を通して「殺し屋」という非日常の世界を体験し、日常の裏側に存在しているのかもしれないスリルをご堪能ください。
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幼少期に過ごしたアメリカで、自分の身を守るため銃の英才教育を祖父から受けて育った曜子は、日本で結婚して幸せな家庭を築きます。しかし、「仕事」をしないかと連絡を受け、家族を守るために彼女は再び銃を手にし、ごく平凡な主婦が非日常の世界へと足を踏み入れることに。中盤以降は一気読み必至の、第一級のエンタメ小説です。
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コンサルティング会社を営む傍ら、副業で殺し屋をする男を主人公にした短編集です。ビジネスライクに「仕事」を終えた後、途中で不可解な行動をした依頼者や暗殺のターゲットについて、その理由や動機を推理します。「非日常」の殺し屋稼業と「日常の謎」の組み合わせに著者らしさが見て取れる一冊です。
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殺し屋シュウ
野沢 尚(著)
主人公シュウの日常と仕事ぶりが、繊細かつ淡々とした筆致で綴られています。殺す側、殺される側の内面にまで踏み込んでいるのにも関わらず、混乱せずに読めるのは著者の力量の賜物といえるでしょう。急逝した著者がハリウッドでの映画化を夢見た作品で、不思議な味わいが心に残る短編集です。
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