あの頃の仲間に会いたくなる！涙あり、笑いありの部活×青春小説

旭川支部予選を勝ち上がっていく神別高校の弱小野球部。興味を持ったスポーツ記者の絵里は、エースの康一とセンターの健一を中心とするメンバーが甲子園を目指す「理由」を知ることに・・・。強い想い、信頼、友情がメンバーを結びつけ、前に進んでいく姿が胸を熱くします。仲間がいればどこまでも強くなれる、と感じさせてくれる一冊です。

天賦の走る才を持つハイジとカケルは、ある出来事をきっかけに走る機会を失います。2人が出会った時に物語は動き出し、素人同然＆個性豊かな8人を巻き込んで、箱根駅伝を目指すことに。メンバーが励まし合い、時にぶつかりながら同じ目標に向かう姿が描かれています。彼らのひたむきな姿が胸の奥を揺さぶるはずです。

剣道エリートで勝利にこだわる香織と、日舞からの転向でお気楽な早苗。正反対の女子高生が剣道を通して友情を育む姿を描いた王道の青春物語です。コミカルな会話あり、目頭がじんと熱くなる展開ありで、最後は爽やかな気持ちで満たされることでしょう。学生時代のライバルに会いたくなる一冊です。

上級生の不祥事で廃部寸前の軽音楽部は、階段途中の踊り場と屋上手前までの階段を活動場所に再スタート。メンバーの衝突、頼りにならない顧問など問題山積みの軽音部は、文化祭で一発逆転できるのか・・・。スカッと爽快な読後感が味わえる一冊です。困難な状況も、仲間がいれば乗り越えられることを教えてくれます。

五島列島の中学校合唱部に赴任した美人の柏木先生は、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲「手紙～拝啓 十五の君へ～」にちなみ、15年後の自分に手紙を書く宿題を生徒に出します。手紙には、生徒の本音や葛藤など誰にも言えない秘密が書かれていて・・・。切なさと爽やかさがミックスされた、心が温かくなる物語です。