ブックキュレーターhonto編集員
生きることの意味を投げかける。日記文学の傑作
日記とは、日常の出来事や個人の想いを書き留めるものです。本来、日記をつける行為は個人のささやかな記録に留まるもの。しかしなかには、読者に深い感動を与えたり、読者に生きる意義を考えさせる日記もあります。ここではそんな生きることの意味を読者に投げかける日記文学を紹介します。
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「死の棘」日記
島尾 敏雄(著)
女性との不実が発覚したことをきっかけに、妻・ミホとの破綻した関係が描かれる長編小説『死の棘』。本書はその小説の舞台裏を垣間見ることができる日記です。錯乱する妻と著者の壮絶な関係は、生きることの凄みを感じさせます。絶望の底からはいあがっていく2人の関係性に注目して読んでください。
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1970年代に自動車工場の期間工として働いた著者が、巨大企業の内幕を暴くルポルタージュです。日記形式で構成されていることもあり、このブックツリーにセレクトしました。巨大企業の歯車として働く著者の日記からは、「労働とは何か?」といったテーマが浮かび上がってきます。
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著者はアメリカ・ニューヨークで生まれ、2011年に日本に帰化した文芸評論家。本書は戦時中に残した作家の日記に焦点を当て、彼らが当時の戦争をどのように捉えていたかを考察する評論集です。話題に挙がるのは永井荷風や伊藤整、山田風太郎といった作家たちで、彼らの戦時中の様子や態度が明るみにされます。
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