ブックキュレーターhonto編集員
読後はきっと前向きな自分になっている。主人公と一緒に成長できる本
日々の暮らしのなかには、なんとなく心が疲れてしまう瞬間や、理由なく不安に襲われる時期があるものです。そんなときは焦らずに、一度頑張ることをやめてみませんか?ここでセレクトした本の登場人物は皆、決して意識して頑張ってはいません。それでいながらいつの間にか成長している彼らの姿は、きっとあなたの心を前に向けてくれるでしょう。
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夏の庭 The friends 改版
湯本 香樹実(著)
夏休みに少年3人組が観察を始めたのは、なんと「おじいさん」。弱った老人の最期を見届けるのが目的でしたが、不思議なことに老人は元気を取り戻していきます。ひと夏の出来事を通して大人になっていく少年たちが、かつて子どもだった私たちに「あの頃の気持ち」を思い出させ、同時に明日への力をくれる物語です。
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誰かが亡くなった交通事故の現場に落ちていると噂されている「星のかけら」。それを探しに出かけた小学校6年生のユウキは、生きることの意味に触れながら、少しずつ成長していきます。難しい言葉が使われていないので、いじめや命という重いテーマながらも物語がスッと入ってきて、読者をやさしく勇気づけてくれる一冊です。
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要介護の祖父の口癖は『早う死にたか』。無職の孫はその言葉を真摯に受け止め、願いを叶えるべくある行動に出ます。いったん常識を忘れて、2人の奇妙な攻防戦が描かれたこの物語に浸ってみてください。読後にはきっと違った世界が見えてくるでしょう。
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4つの物語からなる伊坂幸太郎の短編集です。前向きな気持ちを取り戻したいとき、特にオススメなのが4編目の「ポテチ」。ポテトチップスのコンソメ味と塩味、そして2人の青年の人生・・・。何の関係もないような事柄を見事に絡ませた物語は爽快で、やさしい気持ちにしてくれます。
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君たちはどう生きるか
吉野 源三郎(著)
主人公のコペル君こと本田潤一が、日常にあるさまざまな問題に悩み、成長していく様子を描いています。おじさんからの手紙は、コペル君だけでなく読者にも人生のヒントを与えてくれるはず。読後には、「私はどう生きるか?」前を向いて考えることができているでしょう。
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