SFもミステリーも一度に楽しめる！はじめてのSFミステリー

人類発祥という壮大な謎に挑む、究極のSFミステリーです。SFとしてもミステリーとしてもトップクラスであることは、1977年に発表されて以来、今なお版を重ねていることが証明しています。地道な捜査とロジックで正答に近づく手法は、ミステリーのスタイルそのもの。SFとミステリーを融合させた伝説の名作です。

ミステリーには「ノックスの十戒」と呼ばれるルールがあります。SFでこれに相当するのが「ロボット三原則」です。ロボット三原則の創案者アシモフが、殺人事件を通して人間とロボットのかかわりを描いた本書は、まさに2ジャンルの架け橋といえます。未来の都市で殺人事件に挑む刑事たちの姿は、警察小説の味わいも感じさせます。

本書はミステリーの傑作短編を集めた名アンソロジー集。その中の唯一のSF作品がポール・アンダースンの「火星のダイヤモンド」です。犯人探しやトリック、エキセントリックな名探偵（宇宙人）と、ミステリーに必要なものがすべてそろった稀有なSF。ミステリーファンに認められたSFを、ぜひご堪能ください。

謎の死を遂げた夫を想う女性。昭和13年の満州で、オペラ開催を計画する人々。互いに関連のない出来事が時空を超えてつながるとき、そこに現れる真実とは？本書は連続殺人事件と昭和史の汚点を絡ませ、SFのアイデアでつなぎあわせた不思議なお話です。ミステリーのおもしろさとSFの壮大さのミックスを味わえます。

本ではなく作家のクローンを所蔵する未来の図書館。そこに所蔵されているミステリー作家スミスは、父の遺産を探す大富豪の令嬢コレットに貸し出されます。スミスの著書が秘密を解くカギになっている、と言うのですが・・・？随所にSFらしい設定を織り交ぜながら、正統派ハードボイルドの魅力でも読ませてくれます。