ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
ヤンキーと犯罪本5冊はこれ!
ヤンキーって言葉自体、オレよりたぶん10年ほど若い人たちの言葉だと思う。オレが中学高校の時は使ってなかったからね。そんなヤンキーとか犯罪者とかワルとか付いてるタイトルの本は思わず買ってしまう。最近読んだヤンキーの関連本5冊がこれ。
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沖縄のヤンキーの自伝。どこの都市でも学生時代が終わっても先輩後輩の中でしか生きていけない若者がいると。この本のヤンキーくんは先輩の誘いで建設業、風俗業から始まってヤミ仕事に収まる。リアル「闇金ウシジマくん」の世界。ほんとに今だにいるのかね、こんな漫画みたいな人たちが。マジ驚愕です・・・。
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SNSでの誹謗中傷を受けた時の対処法やストーカーに会った時の対処法など、過去の判例と合わせてわかりやすく解説してるので、タメになる本。オレ的には肖像権、著作権についての犯罪例が興味深かった。色々日常生活で役立つ内容かも。
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ルポ川崎
磯部 涼(著)
川崎生まれ川崎育ちのヒップホップ系若者か無職でブラブラしてる若者にインタビュー。東京生まれのオレの世代から見た川崎って確かにガラ悪くてヤンキーしかいない街というイメージがあるけど、今のご時世の川崎はそんな雰囲気はないんじゃない?と思うんだよな。オレが住んでる目黒あたりだってヤンキー風な若者もいるだろうし。これ読むと川崎の若者はみんなヤンキーに見える!
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貧困のシングルマザー家庭で育った少年は、なぜ殺されたのか?コピーがなかなか興味深い・・・。この事件はよく覚えてる。犯人の少年はフィリピン人の母親にイジメられてたと。しかし、この殺された少年の母親も子供に対してほぼ放任状態という報道も見た。この本では著者が何度も母親に取材のお願いするも、断られてしまい、母親は自分の子供4人を連れてどこかへ引っ越してしまい、行方知らずとなってしまった・・・。被害者なのになんで逃げるのかも謎です。
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10代の少年少女の犯罪の統計では、ほぼ100%の割合で過去に親から虐待を受けてるらしい。劣悪な環境で育った子供は他人の痛みを考えることができない人間になってしまうと。著者は全国の少年院に収容されてる、加害少年たちにインタビューする。また、被害者となった子供の親たちのインタビューは読んでて胸くそ悪い・・・。しかし、著者の取材力は素晴らしい!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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