ブックキュレーターhonto編集員
仕事がつらいときに、ぜひ。職人のことばを集めた本
自分がどんな仕事に向いているのかわからない、今の仕事は天職なのだろうか、もっと自分に合う仕事があるのではないか・・・など、働くことへの悩みは尽きないものです。そんな時は、ぜひ職人たちのエッセイを読んでみてください。長年の経験で培われた思想や哲学は、どんな仕事をする人にも悩みを乗り越えるヒントを与えてくれるはずです。
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12歳で得度したものの17歳で寺を脱走し還俗した著者は、薬や服の行商、役所勤務、保線工など、さまざまな仕事を経験しています。そんな著者の実体験と作家として取材した仕事の数々が、臨場感あふれる文章で綴られています。それらの実例は天職とはどんなものかという考察に集約され、そこで浮かび上がる条件はシンプルですが深遠です。
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語りかける花
志村 ふくみ(著)
染織家のエッセイらしく、丁寧に選んだ言葉を緻密に織り込んだような美しい文章で綴られています。美術館に展示されるような作品でも、本質は、蚕の命そのものである生糸と、植物が生まれ持つ色で成り立っています。命や自然に謙虚に向き合う著者の姿は、我々の仕事も決して一人ではできない、ということを思い出させてくれます。
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木のいのち木のこころ 天・地・人
西岡 常一(著) , 小川 三夫(著) , 塩野 米松(著)
法隆寺金堂、薬師寺金堂などを修理・再建した宮大工・西岡常一と、その弟子たちが職人としての哲学を語った一冊です。特に棟梁として多くの宮大工を指導してきた西岡の言葉は示唆に富んでいます。木の活かし方、職人の心得などは、働くことに悩む方だけでなく、人を育てる立場にいる方にも響くことでしょう。
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