ブックキュレーター主婦の友社 石井美奈子
本をきっかけに「旅してみたい!」と思った5冊
本を読むことでいつでも古今東西、どこへでも旅することができる。いままで数え切れないほどのそんな旅を続けてきたが。実生活では昔ほど旅に出ることができなくなっていてちょっと残念。今回は読みながら本当に旅してみたいなと思った5冊を紹介。1冊目の仙台は行けるとして、ニューヨークもなんとか。他はどうだろう。
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舞台はカナダのトロントにある刑務所。服役中の人たちの中にはもともと本が好き、いまだからこそ本を求めているという人たちも少なくない。最初ボランティアとしての協力に尻込みしていた著者が、本を通じて複雑な人生経験に裏打ちされた重みのある感想を聞き、ともに語らい、その後の人生を案ずるまでになる記録でもある。
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未来をつくる図書館 ニューヨークからの報告
菅谷 明子(著)
舞台はニューヨーク。話題になった長編ドキュメンタリー映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を見てからこの本を読んだが、もし映画を見る予定があるのなら、この本を先に読んでいったほうが、理解が深まる。図書館が移民の教育、デジタルリテラシーの向上・・・etc.こんな図書館がそばにあったら働きたいな。
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モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語
内田 洋子(著)
イタリアのピサとジェノバの中間あたりに位置する本の行商人が集まる村モンテレッジォが舞台。彼らが文化を広めるのに大いに役立った事実を初めて知った。イタリアのエッセイで人気を博す内田洋子の筆致はそこで暮らす人達に脈々と受け継がれるいい意味でのプライド、本好きなら知っておきたい歴史を軽やかに伝えてくれる。
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風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった
ウィリアム・カムクワンバ(著) , ブライアン・ミーラー(著) , 田口 俊樹(訳)
舞台は世界最貧国の一つであるアフリカのマラウィ。一人の少年が退学になったはずの学校図書館で1冊の本と出会い、地域を救ったという実話だ。2019年現在映画化され、人気を集めている。この本では映画で描ききれなかった苦労がリアルに語られている。過酷な環境下にあって、本が命をつなぐ役割を果たしていることにも感動した。
ブックキュレーター
主婦の友社 石井美奈子主婦の友社(http://www.shufunotomo.co.jp/)で編集の仕事をしています。根っからの本好き、そして、本屋さんが好きで、この業界に飛び込みました。好きな旅・食についてや、女性の視点での健康や老後について本を広く紹介していきます。
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