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不気味だけど癖になる!エドワード・ゴーリーの世界
アメリカの絵本作家であるエドワード・ゴーリーの生み出す絵本は、どこか不気味な世界観が印象に残ります。ページをめくるたびに広がる独特な世界観が、多くの人を魅了してやみません。読み終わっても「またあの世界に戻りたい」と、何度も読み返してしまうでしょう。そんな不気味だけど癖になるゴーリーの絵本を紹介します。
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ゴーリーの代表作の一つで、不気味な世界とかわいらしさが共存した絵本です。奇妙な生物「うろんな客」の理解不能な行動と白黒で描かれた絵は、「かわいい」「不気味」という相反する印象を読み手に抱かせることでしょう。味のある柴田元幸の訳にも注目してください。
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ゴーリーの絵本の中でも不気味さが際立っている一冊です。Aからアルファベット順に、アルファベットの名前を持つ子どもが殺されていくお話。ページをめくるたびに子どもが殺され、救いも慈悲もなく、かなり不気味です。そんな世界観と韻を踏んだ文章が印象に残ります。
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こんな不気味な動物がいたら嫌だ。そんな風に思わせる、ゴーリーの動物図鑑ならぬ幻獣図鑑です。A〜Zのアルファベット順に架空の動物たちを紹介しているのですが、どの動物も不気味。ゴーリーの絵本だと、この不気味さが癖になるのだから不思議なもの。短歌のような訳のリズムも素晴らしく、何度も読み返したくなります。
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白黒の絵で描かれる悪魔ベエルファゾールと人間の女性のダークユーモアたっぷりの物語は、まったく救いがありません。悪魔と関わった人間の不気味な末路は、一見の価値あり。不気味さをかき立てるシンプルな文章も素晴らしく、この世界に浸っていたくなります。
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旅嫌いだったゴーリーの旅の思い出を、犬のような生物が代弁する絵本です。犬たちが話す内容は、わかるようでわからない。犬同士の会話すら成立しておらず、誰と話しているのかもわからない。このちぐはぐさが不気味です。絵本に使われているあざやかな青が、かえって不気味さを引き立てています。
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