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社会に出る前の大学生に読んでほしい!「考える武器」になる哲学書
哲学書は、ものを考えるための最良の教科書です。ロジックを鍛えるにはどうすればいいか、思考のバイアスを取り除くにはどうすればいいか、哲学書にはビジネスでも役に立つような知恵がたくさん詰まっています。これから社会の荒波に漕ぎ出す若者たちにオススメしたい、「考える武器」になる哲学書を紹介します。
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ラケス プラトン対話篇 勇気について
プラトン(著) , 三嶋 輝夫(訳)
本書はプラトン初期の対話篇です。アテナイの将軍ラケスとニキアスを前に、ソクラテスは「勇気とは何か」と問いかけます。ソクラテスは、2人の考える「勇気」の定義に突っ込みをいれながら辛抱強く議論を続けますが、結局満足のいく定義を見つけることはできません。比較的読みやすく、初心者にはうってつけの一冊です。
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「人を説得するためにはどうすればいいか」民主主義が発達した古代のギリシアで、弁論術はとても重要な技術でした。本書では、聞き手を効果的に説得するための議論の組み立て方を学ぶことができます。とりわけ第二章での、怒りや憎しみ、妬みといった感情の分析はとても興味深いです。
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18世紀フランスの哲学者エティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤックは、ある観念について、それを成り立たせる要素に分け、再構成する「分析」という手法を重視しました。この方法でさまざまな観念について明確に理解すれば、無用な論争や誤りをなくすことができると考えたのです。「考える技術の基礎」が詰まった一冊です。
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