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密室トリックがすごい!ミステリーの古典的傑作
1841年に発表された世界初の推理小説とされる「モルグ街の殺人」がそうだったように、誰も出入りできないはずの部屋で起きる事件を描いた不可能犯罪の極致ともいえる「密室殺人」。この魅惑的な題材を扱った作品は非常に多く、今も人気のジャンルです。そんな密室もののミステリー、その歴史を感じることのできる古典的傑作を集めました。
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密室での犯行という謎、ホームズの原型といわれる名探偵デュパン、論理的な解決、意外な犯人などの要素が「ミステリー」というジャンルを築いた金字塔的な作品である「モルグ街の殺人」。他にもトリックが秀逸な「盗まれた手紙」、暗号ものの礎となる「黄金虫」などが収録された傑作揃いの短編集です。
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『オペラ座の怪人』の原作者としても有名な著者が描いた「完全なる密室」である黄色い部屋での犯行、それに加え二つの人間消失の謎。古き良き冒険活劇の香りも漂う、密室ものの最高傑作との呼び声もある、オールタイムベスト常連の名作です。
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クイーン、クリスティとともにミステリー黄金時代の三巨匠と言われるカー。密室の巨匠とも冠されるカーが別名義で書いた本書は、密室殺人×法廷ミステリー。密室内で被害者と同席していた被告を、名探偵で法廷弁護士のヘンリ卿が擁護します。超有名なトリックを用いた作品ですが、たとえそれを知っていても充分に楽しめます。
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名作『犬神家の一族』『悪魔が来りて笛を吹く』などに登場し、名探偵の代名詞ともいえる存在の金田一耕助のデビュー作である「本陣殺人事件」は、「雪の離れの密室殺人」がテーマになっています。ふすまや障子で構成されているため鍵がなく、密室トリックには不向きとされる日本家屋を舞台にした初の密室作品としても名高い不朽の名作です。
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高木彬光のデビュー作にして、名探偵・神津恭介が初めて登場した作品です。いわくつきの刺青をした3人、そのうちの1人がバラバラの死体となって密室で発見されます。双子の姉妹、胴体のないバラバラ死体、浴室という密室での殺人と、本格ミステリーのスパイスが満載。著者が仕掛けたトリックに、見事に騙されるはずです。
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