ブックキュレーター東京大学名誉教授・トルコ歴史学協会名誉会長 鈴木董
転換点の今こそ!新しい視点で「世界史を知ろう」!!
われわれは世界史の転換点を迎えています。国際的には中国が台頭し米国の覇権を揺るがし、また、イスラムが焦点化しつつあります。先進社会ではAIとロボットで事足りるとして、ユートピアは影を潜めディストビアが盛んに論じられています。このときにあたり、世界の歴史と近未来を、フィクションも交え新視点から振り返ってみましょう。
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世界史の転換点にあたり、人類の文明・文化の発展と変遷の歴史を、文明を支える仕組みとしての組織と、文化を特徴づける文字に注目しつつ、より客観的に展望する視点から振り返ります。比較文明・比較史の視点からの、新たな「世界史」の見取り図を提供する斬新な試みを記した書です。
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21世紀に世界の注目を集めつつある中国。その中国の歴史を、世界史のなかで、気候変動と中央ユーラシアの遊牧民の動向に目を配りつつ、経済・社会・政治を中心に、原初から現代につながるリアルな中国の姿を通知する野心的通史です。
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イスラームとは何か その宗教・社会・文化
小杉 泰(著)
国際政治の新たな焦点として、注目を集めながら、我が国では余りなじみのない宗教イスラーム。世界への新たな視点に向けて、そのイスラームについての理解を切りひらくための基本的知識を、わかりやすく体系的に提供する稀にみる名著です。
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戦史 上
トゥーキュディデース(著) , 久保 正彰(訳)
A.J.トインビーは本書の遠い昔のことが、なぜ第一次大戦時に再現されているかを『歴史の研究』に表わしました。アテネが有能な指導者を失い、ポピュリズムな煽動政治家の台頭によりスパルタに敗れた歴史を、アテネの愛国者ながら祖国を追われた著者が痛恨をこめて記します。人間の本性は変わらないことを実感させます。
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すばらしい新世界 新訳版
オルダス・ハクスリー(著) , 大森望(訳)
ディストピアというとオーウェルの『一九八四年』がしばしば引かれます。『一九八四年』は、ユートピアをめざしたスターリン下のソ連がディストピアとなった現実を風しています。それに対し、本書は、体外受精で製造された人が胎児期からの培養液と洗脳で階級格差が保たれる世界(未来のディストピア)を描きます。
ブックキュレーター
東京大学名誉教授・トルコ歴史学協会名誉会長 鈴木董1947年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。専攻はオスマン帝国史だが比較史・比較文化にも深い関心を持つ。83年より東京大学東洋文化研究所助教授、91年より同教授、2012年より東京大学名誉教授。トルコ歴史学協会名誉会員。近著に、『文字と組織の世界史―新しい「比較文明史」のスケッチ』、『大人のための「世界史」ゼミ』(ともに山川出版社)。
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