ブックキュレーターhonto編集員
青年がさまざまな体験を経て成長する物語。はじめての教養小説
ひとりの青年がさまざまな体験を通して、精神的に成熟していく過程を描いた教養小説。18世紀以降ドイツで生まれた形態で、「教養」とは「ビルトゥンク」(自己形成)を訳した言葉です。主人公が経験する出会いと別れ、失恋、死との直面などをともに味わうことで、読者にも内面の成長を促すような物語となっています。
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田舎で秀才として期待されていた少年ハンスは、エリート養成機関の神学校に次席で合格します。繊細だった彼は周囲の期待に応えようと必死で勉学に励みますが、次第に疲弊し、自分の生き方に疑問を持ちます。ついには神学校を退学し、見習い機械工になるのですが・・・。多感な若者が社会に押し潰されるさまを描いた自伝小説です。
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18世紀のドイツで、青年ヴィルヘルムは演劇人を目指し、旅回りの一座に加わります。彼は旅回りの途中、盗賊に襲われますが、ある女騎士に助けられます。彼女を探して旅を続けながら、道中で多くの女性たちと出会います。彼は最後、旅路に隠されていた、彼を成長させるための筋書きに気づきます。すべての教養小説の原型とも言える古典です。
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寒村で血の繋がらない祖母と暮らしている鮎太は、長い学生生活を経て東京で新聞記者になります。人から神童ともてはやされてきた彼は、成長とともに自らの平凡さに気づいてしまいますが、何者かになろうとする努力を止めませんでした。「明日は檜になろう」と考えても檜になれない、あすなろの木に鮎太の姿が託されています。
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