ブックキュレーターhonto編集員
閉じた時間を切り開く!タイムループからの脱出を描いた物語
時間を扱うSFでは、いつも主人公がパラドックスに陥るものですが、そのなかでももっとも厄介なトラブルが「タイムループ」です。同じ1日や同じ1時間を延々と繰り返すタイムループは、一度入ったら抜け出すことは困難。ここでは、そんなループの壁に知力で挑むストーリーを紹介します。脱出劇のスリルと謎解きのおもしろさをご堪能ください。
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記憶を失い、見知らぬ場所で目覚めた「わたし」。目の前にある館ではパーティーが開かれ、自分は招待客らしいとわかったものの、そこで凄惨な事件が起こり・・・。意識を失うたびに違う人物になり、同じ1日を繰り返しながら殺人犯を見つけ出す異色のミステリー。正統派英国ミステリーとSF的な設定の融合が楽しめます。
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SFの枠組みで展開する本格推理ものなら、この著者をおいて他にいないでしょう。タイムループの能力を持つ主人公が祖父を救うため、同じ1日を何度も繰り返すという本書も、SFミステリーファン必読の一冊です。あらゆる手を尽くして、事件の真相に迫る主人公。果たして殺人は阻止できるのか?ラストまで目が離せません。
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累計100巻を超えるロングシリーズのなかから、第4部終盤のタイムループをテーマにした一場面を切り取って紹介します。宿敵の吉良吉影がもつ能力「バイツァ・ダスト」によって、同じ朝を何度も繰り返す主人公たち。ループのなかで少しずつ違う行動を取り、運命を変えようと試みますが・・・。手に汗握る攻防は必見です。
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本書の原作は、さまざまなメディアに派生した大ヒットゲーム「Fate/stay night」のファンディスク。同じ4日間を幾度も繰り返し続ける町で、おなじみのキャラクターたちが活躍しながらタイムループの真実を明らかにしていきます。切ない物語と丁寧な謎解きに、楽しいファンサービスも満載のお得な一冊です。
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語り手である「僕」は個人用タイムマシンの修理技師。ある日、タイムマシンから現れた未来の自分に発砲したことで、「自分で自分を殺す」という脱出不可能な循環に入ってしまいます。閉じた時間の輪のなかで、子どもの頃の自分や両親を再発見するなど、自身の内面を深く見つめるような不思議な感覚が味わえるお話です。
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