ブックキュレーター日本読書療法学会会長 寺田真理子
翻訳の勉強に行き詰まったときにヒントをくれる本
翻訳家への道のりは長く険しいものになりがちです。独学であれ、学校に通うのであれ、勉強を続けているのに結果が出ないと夢をあきらめてしまいそうになるでしょう。そんなときには、具体的な問題点を見つめるとともに、自分の勉強法やそれ以前の物事への取り組み方を見直すことも大切です。行き詰まったときにヒントをくれる本をご紹介します。
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翻訳教室
柴田 元幸(著)
東大文学部での翻訳の授業を臨場感たっぷりに再現。原文と学生の訳例を見ながら、訳文を練り上げていくプロセスを追体験できます。テキストをどう読み込んでいけばいいのか、何をどう考えて訳していくのか。翻訳に向かう態度だけでなく具体的なテクニックも学べます。実際に自分で訳出してみると、ぐんと力がつくはずです。
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翻訳という行為の歴史や意味を認識することで、自分のしていることを大きな文脈で捉えることができ、視野が開けるかもしれません。『雪国』や『源氏物語』などなじみ深いテキストとともに、翻訳の世界の奥深さを味わえます。翻訳家はまず「作者の頭の中のどろどろの原形質を自分の頭の中に再現する」べきという考えに納得!
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意味がわかっていてもうまく訳せない言葉があります。辞書での定訳が当てはまらない、しっくりこない。あなたも覚えがあるのでは? そんな翻訳家泣かせな言葉の数々を、著者が実際に現場で苦労した経験から収集。その都度何を考え、どう対応したのかを類例とともに学べます。いざというときの頼れるデータベース代わりに。
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翻訳家になるための7つのステップ 知っておきたい「翻訳以外」のこと
寺田真理子(著)
努力が結果に結びつかないのは「翻訳以外」のことがわかっていないからかも!? 本書では結果を出す考え方と七つの行動を、著者の実践例に基づいて具体的に伝えます。現役の翻訳家・著述家・編集者インタビューも収録。企画書サンプルや出版社への持ち込みノウハウも満載し、読者の翻訳家デビューを丁寧にサポートします。
ブックキュレーター
日本読書療法学会会長 寺田真理子日本読書療法学会会長。長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演、執筆、翻訳活動。 読書によってうつから回復した経験を体系化して日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。また、うつの体験を通して共感した認知症について、パーソンセンタードケアの普及に力を入れている。著書に『うつの世界にさよならする100冊の本』など。訳書に『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと』『なにか、わたしにできることは?』など多数。http://www.bibliotherapy.jp/
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