やり直したい1日はありますか？あの日に戻れるタイムループの傑作小説

ループものと言えば絶対に外せない小説です。主人公は43歳の男性ラジオジャーナリスト。死んだ直後、記憶を持ったまま18歳の自分に戻り、その後死ぬまでの人生を試行錯誤しながら繰り返します。そのなかで自分と同じく人生をループしている女性の存在に気づき・・・。その後のループものに多大な影響を与えた傑作です。

筒井康隆が描くヤングアダルト小説の名作です。映像化作品を観たことのある方も多いはず。時間を自由に行き来する能力を身につけた中学生・芳山和子が、時間と記憶をめぐる奇妙な事件に巻き込まれます。思春期の彼女が体験した不思議な世界に、胸がときめくこと必至。日本でタイムループものと言えば真っ先にあがる物語です。

SF要素の強いミステリーに定評のある西澤保彦のタイムループ小説。ふとした瞬間に同じ日を繰り返してしまう特異体質の少年が、殺された祖父の死の真相を突き止め、殺人を回避しようと奮闘します。SF的なからくりとロジカルな推理、2度読みたくなるトリックが秀逸な一冊です。

交通事故をきっかけに自分以外誰もいない世界で、同じ1日を繰り返す状態に陥ってしまった29歳の真希。終わりの見えない孤独な世界を抜け出せず、希望を失いかけた真希に、ある日、突然不思議な電話の声が届いて・・・。映画化もされたタイムリープ小説の秀作です。

住民の半数が特殊能力を持つ咲良田市を舞台としたシリーズの1作目。絶対記憶保持能力者のケイが、世界を3日間巻き戻すリセット能力を持つ美空とともに、さまざまな難問に挑みます。2人の能力は過去を変え現在をよりよくしますが、実は2年前にリセットが原因で悲しい事件が起きて・・・。少年と少女のやさしい物語です。