ミステリー好き必読！張り巡らされた伏線が魅力の相沢沙呼の推理小説

推理作家と霊媒少女がタッグを組み、論理と霊視の力で難事件に挑んでいく本格ミステリー。巧妙に張り巡らされた伏線に「してやられた！」と唸らされる一冊です。「すべてが、伏線。」の帯に目を惹かれたら、ぜひ手に取って読んでみてください。騙されないよう意識して読んだ方ほど、きっと気持ちよく騙されます。

第19回鮎川哲也賞を受賞した相沢沙呼のデビュー作です。凄腕マジシャンの顔を持つ女子高生と、ポチと呼ばれる主人公のミステリー短編集。いわゆる「日常の謎」ジャンルの作品なので殺人は起きず、暗いお話が苦手な方でも楽しく読み進められます。謎解きの楽しさに青春ドラマをプラスした、読み応えのある一冊です。

廃墟に住む女子高生マツリカと出会った男子高校生が、彼女とともに学校で起きる怪奇現象を調査していく物語。舞台設定は『午前零時のサンドリヨン』と似ていますが、こちらはもう少しライトノベル寄りなので、肩ひじ張らずに楽しめます。いきなり推理小説はハードル高い・・・という方は、はじめての相沢沙呼としてオススメです。

売れない高校生作家と人気絶頂の女子高生作家。同年代の作家でありながら立場の異なる2人が、反目し合いながら一つの小説を作り上げていく物語です。青春ドラマを軸にしつつ、独自のタッチのヒロインが抱えた意外な秘密を解き明かしていきます。高校生ならではの青臭い悩みや、巧みな心理描写を楽しみたい方にオススメです。

写真部に所属する4人の女子高生にスポットを当てた小説です。将来に対する不安や親との確執、友人への劣等感など、さまざまな悩みを抱える女子高生たちが、それらと向き合いつつ、日常に潜む小さな謎を解明していきます。青春×ミステリーは相沢沙呼の真骨頂！期待して読んで損はありません。