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生と死に向き合う。驚くべき特殊清掃の現場が描かれた本
特殊清掃──それは、孤独死や自殺などの影響でダメージを受けた部屋を復旧する業務のこと。特殊清掃の現場では、生と死に向き合って働く清掃員の姿があります。近年特に話題になっている特殊清掃とは、いったいどんな仕事なのか。実際の現場について綴った本を通して、現代日本の姿について考えてみませんか。
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特殊清掃員の著者・特掃隊長のブログをもとに編まれた一冊です。今では一般的に使われている「特殊清掃」という言葉は、もともと彼の働く会社が作った造語なのだとか。特殊清掃を通して多くの死を目の当たりにした生々しい体験談を読んでいると、生と死について深く考えさせられます。
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なぜ、特殊清掃が必要な現場が生まれるのか。ノンフィクション作家である著者が数々の特殊清掃現場に同行し、現場の様子や遺族との会話、複数の統計を通して現代日本の「超」孤独死社会の実相を暴きます。孤独死は遠い誰かの話ではなく、自分自身にも降りかかる可能性がある現実だと気づくことでしょう。
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特殊清掃という重いテーマを、コミックエッセイの形式で読みやすく描いた一冊。このシリーズの特徴は、特殊清掃の具体的なエピソードを数多く紹介していること。ひと口に特殊清掃といっても、現場ごとに様相は大きく異なることを実感させてくれます。
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事件現場清掃人が行く
高江洲 敦(著)
1500件以上の特殊清掃をこなしてきた著者が綴ったノンフィクション。特殊清掃を行うための必需品といった実務的な内容から、ビジネスとしての特殊清掃の考察など、特集清掃について幅広い角度から知ることのできます。随所に差し込まれる現場などの写真が心に響きます。
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時が止まった部屋 遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし
小島 美羽(ミニチュア制作・文)
孤独死などが原因で亡くなった人の部屋を清掃し、遺品を整理する遺品整理人として働く著者。彼女は多くの現場をミニチュアで再現し、孤独死の現実を世間に伝えてきました。本書では、制作したミニチュアを遺品整理時のエピソードとともに掲載。故人への温かな想いが、言葉とミニチュアの細部に宿っています。
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