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5000年の歴史を持つ流浪の民。ユダヤ人を知るための本
成功者で大富豪というイメージもあるユダヤ人は、約5000年の歴史を持ちながら、自国を持たない「流浪の民」です。気の遠くなるほど長い年月を、寄る辺となる国土を持たずして、民族としてのアイデンティティを保ち続けることができたのはなぜなのでしょう。その理由を探るための本をピックアップしました。
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起業を志す青年が、ユダヤ人の老人から社会的、経済的に成功するための秘訣を教えてもらう、実話をもとにした物語です。お金の感性を養う、人脈を使いこなす、失敗とうまくつき合うなどのアドバイスを通して、迫害に屈せず、ゼロから富を築く力を持ったユダヤ人のマインドを学ぶことができます。
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ユダヤ人の生活、信仰の基盤である口伝律法「タルムード」の説話に沿って、幸福感を持って生きるためのヒントを、お金、ビジネス、子育てなどの切り口で紹介しています。『不幸に耐えるのではなく、不幸が何か光が灯るものになるまで、戦い、乗り越える』という心の持ちようは、現代の日本人にこそ響くでしょう。
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日本人とユダヤ人
イザヤ・ベンダサン(著)
多神教と一神教、農耕と遊牧といった対比を通して、日本人とユダヤ人の違いを見つめた一冊です。自らの生活様式や信仰を隠して周囲と同化するか、それとも周囲と隔絶された生活を送るかを選ばざるを得なかったユダヤ人。安全な環境に囲まれた日本人と比べることで、その過酷な歴史がいっそう浮き彫りになります。
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ユダヤ人の家庭で育った著者が、現代のニューヨークで聖書の教えを忠実に守った1年間の日記です。ひげを伸ばすことや、豚を食べないことは序の口で、「月始めに角笛を吹く」など現代人には理解に苦しむ教えもすべて実践。散りばめられたジョークに笑いながら、あまり知られていないユダヤ人の教えを知ることができます。
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ユダヤ教とはなにか
ニコラス・デ・ラーンジュ(著) , 柄谷 凛(訳)
ユダヤ人を一つにしているのは、信仰よりも、同じ歴史を共有しているという感覚である。そんな視点から礼拝などの伝統を通して、ユダヤ人の歴史やユダヤ人とは何かを読み解きます。長い歴史で何度も自由をおびやかされてきたにもかかわらず、常に新しい環境に順応していくユダヤ人の強靭さを感じる一冊です。
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