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将棋は推理に似ている!?将棋が物語のカギを握るミステリー
将棋とミステリーには、証拠をもとに論理的に推理を組み立ていくという共通点があります。ここでは将棋の手や棋譜が登場するミステリー小説を紹介しますが、将棋の知識がない方もご安心ください。読み進めるうちに、将棋の知識がついていき、プロ棋士の世界についても垣間見ることができるようになります。
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矢文に結ばれた詰将棋の棋譜を見つけた棋士が、突然行方不明に。実は、22年前にも棋士が失踪する事件がありました。二つの謎を追う主人公は、奇妙な新興宗教団体・棋道会へとたどり着きます。現実と虚構が交錯する幻想的な物語ですが、最後の謎解きはいたって論理的。将棋に魅入られた者たちの、強い情念に圧倒されます。
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盤上に死を描く
井上 ねこ(著)
第17回「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞受賞作。老女連続殺人事件の現場には、将棋の駒が残されていました。やがて男性や若者も犠牲となりますが、犯人が捜査をかく乱するような行動に出て事件は混迷を深めます。「ホワイダニット」系の物語ですが、タイトルの意味の回収が見事。事件に関わる詰将棋の奥深さは、驚嘆に値します。
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