ブックキュレーターhonto編集員
リラックスタイムにオススメ!情景豊かなことばが楽しめる詩
くつろぎの時間に映画を流し見するような軽い気持ちで、ぜひコーヒーやお酒を片手に詩を楽しんでみてください。パラパラとページをめくり、目に留まった一つひとつのことばや、ことばが描く情景に浸る。大人に向けられた言葉遊びのように自由で、何度も読みたくなるような味わいの本を紹介します。
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すみれの花の砂糖づけ
江国 香織(著)
著者の瑞々しい感性が光る、少女と大人の女性の視点を行き来する71編の詩が収められています。シンプルなことばで率直かつ軽快に、ときに挑発的に書かれている女であることのままならなさに共感を覚える方も多いはず。一つひとつの詩が美しい静けさをまとう一冊です。
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食卓一期一会
長田 弘(著)
『クロワッサンのできかた』『コトバの揚げかた』『絶望のスパゲッティ』など、食卓をめぐる66編の詩。食べ物の色、音、匂い、味・・・お腹が空いてくるようで、ページごとにあふれる生きることへの素直な喜びに心が満たされます。声に出して舌触りを確かめるのも楽しい、豊かなことばとの出会いがここにあります。
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水と水とが出会うところ
レイモンド・カーヴァー(著) , 村上 春樹(訳)
渋く滋味深い一冊です。人生の悲喜こもごもが、軽妙な語り口と温かな眼差しを交えた諦念、そこはかとない喪失感を織り交ぜた詩で表現されています。文章に無駄がない日記を読んでいるようでもあり、著者の心的情景が村上春樹により鮮やかに訳出されているのも魅力の一つです。コーヒーやウイスキーを片手にどうぞ。
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幸せについて
谷川 俊太郎(著)
現代詩を語る上で欠かせない存在なのが谷川俊太郎です。本書は著者の考える「幸せ」が語りかけるようなやさしい言葉で綴られています。それらのことばの背景には、生きることと同じくらい真剣に死と向き合う著者の確固たる姿勢があります。悲愴感は一切なく、読み進めるほどに心が軽くなる一冊です。
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