ブックキュレーターhonto編集員
ドクターが事件の謎解き!?ミステリーも人間ドラマも楽しめる医療小説
「医療」という専門分野の知識や経験には、ほかにはない独自の世界があります。限られた人にしか知りえないその世界を、小説で疑似体験してみませんか？医療ミステリーならではの複雑なトリックと鮮やかな解決に胸がスッとするもの、人の命という重責を負う人の苦悩を知るものなど、「医療」の世界を知ることができる小説を紹介します。
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舞台は医大の法医学教室、持ち込まれるのは死因に謎が残る死体。解剖によって明るみになる、意外な死の真実とは。死体から声なき声を聞く重要な役目を持った医師たちの奮闘が描かれます。一見チャラそうだけど根はまじめな主人公のキャラのおかげで、ヘビーな内容も軽やかに読み進められます。
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とある総合病院にある統括診断部。他の科で診断困難となった患者がまわされるこの部には、あらゆる知識が頭に入った天才医師がいます。堕胎したのに妊娠した女子高生、病状が悪化する原因がわからない少年など、不可思議な現象を抱える患者も、彼女の知識と好奇心によって解決に導かれます。見事な謎解きはスカッと爽快です。
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難易度の高い心臓移植代替手術のために集められた精鋭たち「チーム・バチスタ」。えり抜きの腕を持つ外科医たちにもかかわらず、不可解な連続術中死に見舞われることに。原因を探るため、普段は患者の愚痴ばかり聞く医師の田口と厚労省の白鳥がコンビを組んで謎に挑みます。医療ミスか、殺人か。二転三転する展開から目が離せません。
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使命と魂のリミット
東野 圭吾（著）
父の死は、手術時の医療ミスによるものだと疑う主人公は、真相を探るために当時の手術担当医のもと研修医として働いています。ある日、病院に「医療ミスを公表せよ」との脅迫状が届きます。過去に起きた事件の真実が解明された時、医師として、人としてやるべき使命に目覚めた主人公の熱い想いに心が揺さぶられます。
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