ブックキュレーターhonto編集員
「夜」を舞台に描かれる繊細な人間の心に迫った小説
1日の最後、眠る前に読書をするのが趣味・・・という方は、せっかくなのでその際に、小説の中の「夜」も体感してみてはいかがでしょう。眠った後、小説の続きのような夢が見られるかもしれません。ここでは、静かな言葉や想像力をかき立てられる表現で書かれた、人間の心が浮き彫りになる物語をピックアップしました。
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夜を徹して歩き続けるという、とある高校の伝統行事「歩行祭」を題材にした青春小説です。高校生活のありったけの想いを胸に秘め、ときに言葉を交えながら歩き続ける主人公たちの姿を追ううちに、まるで自分も歩行祭の一団に加わっているような感覚に浸れます。10代の繊細な心をとらえた傑作です。
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容疑者の夜行列車
多和田 葉子(著)
夜を徹して海外の情景を楽しみたいなら、本書がオススメ。ヨーロッパの夜行列車を舞台に紡がれる二人称小説という体を取るため、一見すると難解に感じられますが、巧みな言葉のイメージの連なりには想像力をかき立てられます。夜を旅する感覚が味わえるはずです。
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ポラリスが降り注ぐ夜
李 琴峰(著)
夜の新宿二丁目周辺を舞台にした、さまざまな性的アイデンティティを持つ人々の交錯する物語です。一括りにはできない思考や経歴、性と生についてありありと描き出す本書は、痛みや生きづらさを抱えて生きる方たちの心に深く刺さるはず。新宿二丁目の夜の描写に、他では得難いきらめきを見出すことができます。
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