本嫌いでも取っつきやすい！切ない物語に涙してデトックスできる小説

事業に失敗し妻子にも見捨てられ、生きる希望を失った主人公。追い打ちをかけるように重い心臓病を患う母が倒れてしまいます。わらにもすがる思いで、おんぼろのバンに母を乗せ、心臓外科の名医がいる病院まで100マイルの距離を走り出します。親子が互いを思う気持ちの強さ、登場人物たちの錯綜する想いに涙する感動作です。

突然の余命宣告を受けた30歳、郵便配達員の「僕」。そんな「僕」の目の前にアロハシャツを着た悪魔が現れ、「世界から何か一つを消すことで、1日の命がもらえる」という契約を結ぶことに。そんななか、「僕」は母が亡くなって以来疎遠になっていた父との記憶を思い出し・・・。哲学的であり、感動させられるエンタメ小説です。

広告代理店で働く奥田浩介は、中学校時代にいじめから守った渡来真緒と運命的な再会を果たし、恋に落ちます。真緒との結婚を考える浩介ですが、彼女に13歳までの記憶を失った「全生活史健忘」であることを告げられます。それに加え、真緒には誰にも言えないような秘密がありました。心に響くピュアなラブストーリーです。

フランチェスカは、アイオワ州の農場に暮らすよき妻でありよき母。家族の留守中に、彼女は写真家ロバートと運命的な出会いを果たし、すぐに惹かれ合います。2人は夢のような4日間を過ごしますが、時間は無情にその仲を引き裂き・・・。フランチェスカが生涯心に秘めた想いに、涙せずにはいられないでしょう。

主人公のまいは中学校に馴染めず、イギリス人のおばあちゃんのもとでしばらく暮らすことになります。このおばあちゃんの正体は・・・なんと魔女。まいは、おばあちゃんから魔女修行を受けることになります。さまざまな葛藤を抱えるまいと、彼女を大きな愛情で包み込むおばあちゃん。おばあちゃんが果たした「約束」に、涙が止まらなくなるでしょう。