ブックキュレーターhonto編集員
推理小説ビギナーにオススメ!日本を代表する本格ミステリー作家の傑作短編集
本格推理小説を読んでみたい!でも、いったいどの作家の、どの作品から読み始めればいいのかわからない。ミステリーの名作には長編が多いけど、じっくり読む時間も自信もないし、なんとなく敷居が高い・・・。そんな時にオススメなのが、日本を代表する本格推理小説家たちの粋を集めた短編集。短編だからこその切れ味と、結末のうまさに唸ってください。
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松本清張の真骨頂である社会の不平等や、慎ましい暮らしのなかの静かな怒り。昭和という時代のギラギラした切ない空気感のなか、ふと歯車が狂った瞬間に犯罪に手を染めてしまう市井の人々の悲哀が描かれます。鮮やかな伏線回収と、あっと驚く結末は圧巻。短編でありながら人間の業を深く見つめた、他の追随を許さぬ推理短編の金字塔です。
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冒頭で読者への挑戦状が突きつけられ、解決編で種明かしされるという構造のユニークなミステリー。推理小説というより犯人当てゲームの感覚で楽しめます。長編では無視できない犯人の背景や犯行の動機よりも、ただ純粋に作者が仕掛けたトリックを見破ることを楽しみたい人にはうってつけの、謎解き問題集のような作品集です。
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嫉妬や恐怖、憎しみや狂気。女心の奥深くにある闇にあえて光を当てて照らし出し、鋭いナイフでえぐったような、ダークな雰囲気の短編集です。男女が交わす何気ない言葉や情景描写のなかに漂う不穏な空気が徐々に姿を現し、悪い予感が現実になるような、背中がゾクリと寒くなる感覚を味わえます。鮮やかなラストをお楽しみに。
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とり残されて
宮部 みゆき(著)
普段は自由に行き来できないあの世とこの世を隔てる薄い膜を、不意に破いてしまった人々の物語。私たちのすぐ近くで暮らしているような普通の人々が、ある時ふらっと迷い込んでしまう異次元の世界には、実はもう1人の自分がいるのではないか?そう本気で思ってしまいそうになるほどの、著者の筆力に圧倒されるはずです。
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