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群像劇も楽しめる!グランドホテル形式で綴られた傑作ミステリー
「グランドホテル形式」とは古い映画のタイトルが由来の言葉で、ホテルのような限られた場所や空間で繰り広げられる群像劇、群集劇を指します。ミステリーの場合は群像劇ゆえの複数視点を活かし、登場人物たちがどうつながり交錯するのか、というストーリー展開が読みどころ。そんな楽しみもあるグランドホテル形式の傑作ミステリーを紹介します。
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福袋をゲットするよう妻と娘に頼まれ、大晦日から百貨店の行列に並び始めた宝福喜朗の48時間。さまざまな事件が行列に並んでいる人たちに発生します。果たして喜朗は福袋を手に入れられるのか?主人公を中心に連鎖的に事件が起きていくさまを、コミカルかつサスペンスタッチに描いた秀作です。
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改装前の老舗ホテルに集まった、女優、犯罪者、作家たち。それぞれの視点からとある事件を描く、重層的な空気感がたまらない傑作ミステリーです。別々の話が少しずつつながり、ラストに向けて収束していくさまは実に見事。社会派ミステリーを得意とする下村敦史ならではの風刺や問題提起が随所に光る、満足度の高い一冊です。
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