ブックキュレーターhonto編集員
沖縄を愛してやまないあなたに贈る「本当の沖縄」に近づくための本
美しい海と雄大な自然、人々のやさしさで、訪れる者を魅了する沖縄。でもリゾート地としての顔しか知らないとしたら、とてももったいないことです。琉球王国時代から戦中戦後を通した苦難の歴史や、独自の豊かな文化、社会構造について知ることで、沖縄の真実に触れることができます。ぜひ読んでほしい「本当の沖縄」に近づくための本を集めました。
- 5
- お気に入り
- 775
- 閲覧数
-
芸術家・岡本太郎が本土復帰前の1950年代の沖縄を旅した際の記録。今ではすでに失われかけている沖縄独自の文化や風習が生き生きと描かれた貴重な史料でもあります。日本やアメリカなど、時の権力に支配され不当に扱われ続けてきた沖縄の人々の苦しみと、そのたくましさに対する著者の温かい視点が印象的です。
-
ナツコ 沖縄密貿易の女王
奥野 修司(著)
終戦直後の沖縄で「密貿易の女王」として君臨した金城夏子を描いたノンフィクション。荒廃と混乱の中で米軍の取り締まりをかいくぐり、天性の才覚で成功を収めた彼女の生きざまは痛快のひと言。貧しくも希望と夢と冒険心にあふれた時代の空気感を堪能しつつ、沖縄の人々の不屈の精神に拍手を送らずにいられない快作です。
-
知れば知るほどおもしろい琉球王朝のすべて 沖縄の歴史と、王家・庶民の生活・文化まで 新装改訂版
喜納 大作(著) , 上里 隆史(著)
隆盛を誇った東洋の島国・琉球が、日本の一部である「沖縄」になるまでの波乱の歴史と独自の文化・風俗をまとめた解説書。といっても堅苦しさはまったくなく、首里王府についてのわかりやすい説明やおもしろエピソード満彩で、最後まで飽きさせません。沖縄の歴史をもっと知りたくなったとき、最初に読む入門書として最適です。
-
現代の沖縄が抱える問題を、経済や文化面から捉えた沖縄論。同調圧力や村八分、父権制や母子家庭の貧困など、問題の本質は日本の凝縮体であると著者は論じます。沖縄の県民性についてひと括りに語っているのではと議論も呼んだ本書ですが、興味を持って議論することは知ることにつながり、沖縄への新たな理解の扉を開くことは確かでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です