ブックキュレーターhonto編集員
あたかも自分が登場人物のひとりに。喫茶店で読みたい、喫茶店が舞台の小説
本を愛する人にとって、ホッとひと息ついて喫茶店でひとり読書をする時間はとても貴重なもの。なかでも、喫茶店が舞台の小説を、喫茶店で読む楽しさときたら格別です。あたかも自分が登場人物のひとりとして現在進行形の物語に参加しているかのような、臨場感たっぷりの体験ができます。そんな贅沢なひと時が過ごせる小説をそろえました。
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東京下町にあるレトロな純喫茶・トルンカを舞台に、訪れる人々がそれぞれに背負う悲しみや孤独、愛が描かれます。まるで自分も店の片隅に座って彼らを眺めているような感覚で物語に引き込まれ、心に抱えていたものがコーヒーとともにやさしく濾過されていくような、ほろ苦く温かな物語。前向きに生きる人々の姿に励まされるはずです。
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時は昭和。学校が苦手で友達もいない女の子・タタンの日課は、喫茶店に通ってコーヒー豆の大樽に座ることでした。彼女の濁りのない目で紡がれる愛すべき常連客たちの切なくやさしい物語を読んでいくうちに、自分の子ども時代の記憶がひょっこり姿を現したり、自分がいる喫茶店にもタタンがいるような気がしたりすることでしょう。
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元超エリートで今はドラァグクイーンの店主が営む隠れ家カフェ「マラン・カラン」。人生に行き詰まってここを訪れる客たちは、やさしい夜食と店主のさりげない言葉によってそっと背中を押され、それぞれに自分らしく一歩を踏み出します。頑張っていればきっとどこかで誰かが自分を応援してくれている。そう思わせてくれる小説です。
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「珈琲屋こよみ」を営む大正生まれのお草さんが、常連たちとの会話の中の小さな謎を解決する推理小説風の人間ドラマ。老いや家族問題など誰もが避けて通れない人生の悲喜こもごもが描かれています。生きることは苦しく老いることは切ないけれど、お草さんのように背筋を伸ばして生きようと、前向きで爽やかな気持ちにさせてくれます。
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