ブックキュレーターhonto編集員
繊細な心理描写とスリリングな展開!女性作家×女性主人公の海外ミステリー
世に推理小説は数あれど、女性作家によって書かれた女性が主人公の海外ミステリーには共通の魅力があります。感情移入せずにはいられない愛すべきキャラクター、繊細な心理描写、息もつかせぬスリリングな展開。この3拍子がそろった読み始めたら最後、ページをめくる手が止まらなくなるページ・ターナーばかりを集めました。
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かつてストリートチャイルドだったNY市警巡査部長のマロリーが、自分を育ててくれた父親代わりの刑事を殺した犯人を追跡する物語。誰もが羨む美貌にもかかわらず無頓着で無愛想なマロリーが、涙を見せず犯人を追い詰めていく姿に、簡単に泣けないほどの痛みを抱えた人間の凛とした哀しみが漂い、心から声援を送りたくなります。
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人探しを依頼された私立探偵ヴィックは、ギャングが関わる殺人事件に巻き込まれます。男に媚びず、危険に遭遇してもひるまないタフさと同時に、女性としての自分のセクシーさも熟知し、ためらうことなくその魅力を活用するヴィック。その女っぷりに感化されて自分もいい女になった気がする、艷やかなハードボイルド小説です。
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ミス・マープルと13の謎
アガサ・クリスティ(著) , 深町眞理子(訳)
ミス・マープルと彼女の家に集う客たちが未解決事件を持ち寄って推理する「火曜の夜クラブ」。最新の科学捜査もインターネットもない時代、鋭い人間観察眼で謎を解く安楽椅子探偵スタイルには上質なブレインゲームの味わいがあります。年齢を重ねた名探偵たちの知的な会話と英国のクラシカルな空気感に没入できる、名作短編集です。
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6歳で家族に捨てられ、ひとりきりでノースカロライナの湿地で生きてきた少女カイア。その湿地で起こった殺人事件の疑いをかけられた彼女の孤独な闘いを通して、人間の冷酷さと情が描かれます。湿地の動植物たちが織りなすみずみずしい情景描写も魅力的。自然の厳しさと命の豊かさを凝縮したかのような結末に、胸が熱くなります。
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