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完結していないのに読み応え抜群!文豪たちの未完の大作
理由はさまざまですが、世の中には未完のまま出版されている小説が数多くあります。そしてそのなかには、後々まで高い評価を受け続け、未読の人でも題名くらいは知っているという超有名作まで存在します。もしかしたら「未完のまま」ということが、その小説の魅力を増しているのかもしれません。ここでは、そんな未完の大作を集めてみました。
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金色夜叉 改版
尾崎 紅葉(著)
金や地位のために愛を捨てた女と、愛を失ったために復讐鬼と化した男が織りなす悲しい人間模様を、秀麗な筆致で綴った尾崎紅葉の代表作の一つ。未完の本書が代表作というのも皮肉な話ですが、ここまで真に迫った愛憎劇を見せられてしまえば納得のひと言。ドラマチックな展開の連続で、夜更かししてでも読み進めたくなる一冊です。
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たんぽぽ
川端 康成(著)
奇病に罹ってしまい、精神病院に入院することになる若い娘。彼女の婚約者は前向きに支えようとしますが、なぜか娘の母親はその想いに否定的で・・・。静かな狂気に満ちた会話が続く前衛的な読み物であり、佳境に突入する直前で絶筆となってしまったことが非常に残念な一冊。その結末を想像しつつ読むのもまた一興です。
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