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土方歳三や沖田総司、近藤勇ではない新選組メンバーを主人公にした小説
新選組を扱った小説といえば、主人公には近藤勇や土方歳三などを据えたものが多いですが、傑物ぞろいと誉れの高いこの組織には、ほかにも注目すべき人物がたくさんいました。ここでは、王道の新選組小説では脇役になりがちの者たちを主人公にした小説を集めてみました。ちょっと変わった目線で描かれた新選組の物語をご堪能ください。
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諜報新撰組風の宿り
秋山 香乃(著)
史実にもあった近藤勇と芹沢鴨の新選組内部での覇権争いを、六番隊組長の井上源三郎の目線で描いた、ちょっと風変わりな新選組小説です。個性的な人物がひしめき合っている集団の中にあって、主人公なのにどちらかと言えば凡庸な井上がかなり新鮮。切った張ったの活劇ものよりも、味わい深い人情話がお好みの方にオススメの一冊です。
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新選組藤堂平助
秋山 香乃(著)
八番隊の組長という立場にまで登り詰めながら、裏切り者としてその新選組に粛清された藤堂平助。そんな彼の新選組入隊から悲運の落命までを描いた、外伝的な色合いの新選組小説です。剣の腕も度胸も人一倍優れていながら、そのやさし過ぎる性格ゆえに仲間を裏切ることになり、空しく命を散らしてしまう男の姿がとても切なく胸に沁みます。
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新撰組山南敬助
童門 冬二(著)
武闘派集団の中にあって「智の人物」という印象が強い山南敬助を主人公に据え、そんな彼が新選組という組織に抱いた理想と、その理想ゆえに起きてしまった近藤や土方との確執からくる悲劇を、繊細な筆致で描いた長編小説。大きな理想の下に結成された組織でありながら、結局暴力に傾倒してしまった新選組の闇を鋭く掘り下げています。
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