ブックキュレーターhonto編集員
本当の「多様性」ってなんだろう?理解を深め、視野を広げてくれる本
「多様性」について、深く考えたことはありますか?人種、年齢、性別、ジェンダー・・・すべてにおいて、多数派だけを「普通」と見なしてきたこれまでの社会は大きな歪みを生みました。誰もが人間としての尊厳と自由を保証され、ありのままの自分を否定されることなく生きていける世界を実現するため、多様性についての理解が深まる本をそろえました。
- 19
- お気に入り
- 6337
- 閲覧数
-
新型コロナウイルスへの迅速な対応で世界の注目を浴びた、台湾IT担当大臣オードリー・タンが「自由」について語った一冊。IQ180超の頭脳を持ち、世界のグローバル思想家100人にも選ばれたジェンダーレスな若きカリスマの『誰かが決めた「正しさ」には、もう、合わせなくていい』という言葉は、多様性に満ちた時代を生きる指針となるはずです。
-
アイルランド人の父と日本人の母を持つ息子が通うイギリスの中学校での日々を、母である著者が綴ったノンフィクション。多種多様な生徒たちがいる環境のなかで、人種差別、経済格差、ジェンダーなど、さまざまな問題を親子で乗り越えていく姿を描きます。日本社会を彷彿とさせる場面もあり、差別は無知であることから始まるのだと気づかされます。
-
雪に閉ざされた11月、ムーミン谷にはさまざまな者が集まってきます。陽気な者、孤独を愛する者、神経質な者、悩み多き者・・・多彩な個性を持つ彼らは、他者をありのまま受け入れ、自分自身もありのまま自由に生きています。人は違って当たり前、違うから素晴らしい、というメッセージが自然と伝わってくる、時代を超えた名著です。
-
韓国フェミニズムの旗手イ・ミンギョンが、「女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ」というテーマで、男女の賃金格差を斬る痛快エッセイ。ガラスの天井、キャリア断絶、入試での点数操作、昇進差別などの問題を徹底的に追求し、データを提示して淡々と分析する本書は、性別にかかわらず、働くすべての人に響くはずです。
-
「ハーフ」の人々の思いを知って社会構造を問い直し、人権やメンタルヘルスについて考えた本。芸能人やスポーツ選手など華やかなイメージがあるハーフですが、日本育ちであっても日本人と見なされないなど、実はつらい経験も多くしていることがわかります。多国籍児童も増えている現代、ハーフでない人々にこそ読んでほしい良書です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です