なんのための解体!?趣向を凝らしたバラバラ殺人が登場するミステリー小説

島田荘司のデビュー作で、名探偵・御手洗潔シリーズの第1弾です。密室殺人と猟奇的なバラバラ殺人の発生、関係者による手記、読者への挑戦状など本格ミステリー要素が満載の本作。昭和を代表する名作で、この物語をきっかけにミステリーが好きになったという声も多く聞かれる金字塔的な小説です。

身体の一部をバラバラに、あるいはすべて解体される殺人事件を扱った短編が9本収録された、世にも珍しい短編集です。どの話も「なぜ遺体を解体する必要があったのか？」という動機にフォーカスされていて、パズルのようなロジカルさを味わえる物語ばかり。西澤保彦のデビュー作で、「匠千暁シリーズ」の第1弾です。

新興宗教の教祖が不可能と思われる状況で殺害され、頭と腕を切断された遺体となって発見されます。誰が、なぜ、どのように、という本格ミステリーの醍醐味を楽しめる小説です。大胆なトリックに意外な真犯人、美しい伏線回収で論理的に解決される謎。さすがは綾辻行人！と脱帽することでしょう。続編もオススメです。

連続バラバラ殺人に始まるミステリーから、民俗学、妖怪、伝奇小説など複数のジャンルがクロスオーバーして展開する小説です。その「ぶ厚さ」でも話題になりましたが、飽きることなく読み進められるので、どうか気おくれしないでください。最高の世界観にどっぷりと浸ることができ、京極夏彦の代表作と推す声も多い傑作です。

身体の一部が持ち去られた6つの死体。そのパーツをつなぎ合わせてできたという「デッドマン」からメールが届く。そんな場面から物語が始まります。島田荘司の名作『占星術殺人事件』にオマージュを捧げた本作。予想のつかない展開で読み応えがある、エンタメ色が濃いサスペンス・ミステリーです。