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怪談史はもはや文学史!?明治から昭和に記された珠玉の怪談集
日本の怪談史を辿ることは文学史を辿ることと言っても過言ではないほど、日本では怪談文芸が親しまれています。江戸時代には『四谷怪談』『皿屋敷』『牡丹燈籠』などの古典怪談が人気を博し、急激な近代化を迎えた明治以降も、怪奇幻想文学を愛する文豪たちは新たな怪異を表現してきました。ここでは近現代に生まれた珠玉の怪談集を紹介します。
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日本怪談集 奇妙な場所 新装版
種村 季弘(編)
種村季弘が選者を務めた日本怪談アンソロジーです。特定の空間で起こる怪奇現象にフォーカスした構成で、明治から昭和までに発表された怪談を集めています。呪われた家を描く「ひこばえ」、幽霊との生活を描く「化けもの屋敷」など、ゾクゾクとした恐怖を覚えるものから幻想的なものまで、多彩な怪談を味わえます。
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日本怪談集 取り憑く霊 新装版
種村 季弘(編)
種村季弘が憑依をテーマに選んだ21編を収録したアンソロジー。霊が憑依するのは無機物だけではなく、動植物や人間であることも。身近なモノ・ヒトに憑依し、生きる者を幻惑する霊魂には身震いします。江戸川乱歩、三島由紀夫、芥川龍之介など錚々たる作家たちの怪談をお楽しみください。
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日本怪奇実話集 亡者会 東西怪奇実話
東雅夫(編)
明治後期から昭和前期の怪奇実話を集めたアンソロジーです。明治以降の文壇では怪談の収集が流行り、名立たる文豪が奇怪な話を披露しました。総勢21名の執筆陣には田中貢太郎、岡本綺堂、小泉八雲、佐藤春夫など怪奇幻想文学の名手が名を連ねています。実話に特化し、それでいて多彩な恐怖の物語がそろった短編集をご堪能ください。
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文豪たちが書いた怪談
彩図社文芸部(編) , 夢野 久作(ほか著)
「文豪たちが書いた」シリーズの怪談編で、芥川龍之介、小川未明、江戸川乱歩ら各分野の立役者をそろえたアンソロジーです。収録作も怪奇現象から人間の狂気、異常な嗜好まで幅広く対象としていて、意外性のある怪談集として楽しめます。13編に共通する不気味な雰囲気は、怪奇幻想文学ファンには垂涎ものといえるでしょう。
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文豪たちの怪談ライブ
東雅夫(著)
明治以降に流行した「百物語怪談会」と題された怪談ライブには、怪奇幻想小説の重鎮・泉鏡花を筆頭に、近代文化を代表する文人墨客が顔をそろえていました。本書は怪異を好む文豪たちによる怪談会の情景と、そこで語られる怪談実話の数々を収録。当時の雰囲気を味わいながら、参加者の教養の深さ、語りの妙を堪能できます。
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