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心の奥底に眠っていた生命力がよみがえる、命の文学。はじめての梨木香歩
毎日をやり過ごすことに精一杯で、生きている実感や喜びを感じられなくなってしまうことがあるものです。そんなときは少し立ち止まって、温かな物語で命の洗濯をしてみませんか?自然の息吹を感じ、壮大な生命の連なりのなかにいる自分を感じれば、心の奥底に眠る生命力がきっとよみがえるはずです。そんな梨木香歩の本を集めました。
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中学での人間関係に疲れ不登校になったまいは、「西の魔女」こと大好きなおばあちゃんの家で魔女修行を始めます。豊かな自然のなかで魔女の根幹である「なんでも自分で決めること」を学び、自分の力で問題を乗り越え、死を理解し、まいは大きく成長します。心の疲れを清々しい涙で洗い流してくれるようなやさしい物語です。
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寝たきりのおばあちゃんの深夜のトイレ介助を引き受けることで、熱帯魚を飼う許可を得たコウコ。ある夜、おばあちゃんの遠い記憶がよみがえり、少女時代のおばあちゃんと現代の少女であるコウコは不思議な時間を共有するようになります。若さも老いも等しく、残酷で美しい。人間の深い業と、命の重みが胸に迫ります。
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著者の留学先だった英国の下宿の女主人・ウェスト夫人と、人種も国も異なる住人たちとの濃密な日々を綴るエッセイ。『理解はできないが受け容れる』がモットーのウェスト夫人の揺るぎない博愛精神と、時代の波に左右されない骨太な生き方は、異質なものに対して排他的になりがちな日本の人々にとって学ぶものが多いことでしょう。
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祖母が遺した古い家で3人の下宿人と共同生活を始めた蓉子。糸を染め、機を織り、草花で食卓を彩り、4人の女性は丁寧に日々を紡いでいきます。心を持つ不思議な人形「りかさん」を中心に描かれるのは、血縁だけではない確かな絆。一人ひとりの人生を丁寧に編み込んだタペストリーのような、静かに心に沁み渡る物語です。
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