ブックキュレーターhonto編集員
やるせない気分になるけれど、人間とは何かを深く考えさせてくれるエッセイ
著者が自らの思いを率直に語るエッセイ。自然や社会、歴史などについて、形式にこだわらず自由に書かれた批評や感想を読むことで、新たな知見に触れることができます。時代や文化的背景は違っても、心に響くエッセイには深い洞察が含まれています。読むと切なく、やるせない気持ちになるけれど、一度は読んでおきたい珠玉のエッセイを紹介します。
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絶望の精神史
金子 光晴(著)
明治維新によって時代は変わりましたが、すべての人がバラ色の人生を送ったわけではありません。明治、大正、昭和を生きた詩人が、自身や友人・知人らの人生を回想します。夢と挫折に包まれたその生きざまを赤裸々に語り、明治以降の日本人の絶望を描きます。身につまされつつも、現代人の原点を知る契機となるでしょう。
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脚本家として数々のヒット作を生み出した山田太一が、忘れることのできない自身の記憶を振り返ります。鋭い視点と独特な感性、そして豊富な書物からの引用と時代背景が絡み合い、唯一無二の世界が立ち現れます。切ない郷愁に胸を打たれながらも、立ち止まって考えずにいられない、奥深い読書体験が味わえます。
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ディストピア小説の先駆け『1984』のジョージ・オーウェルが、戦争や科学へ過信、ナショナリズムなどを題材に、個と集団の葛藤や自己矛盾など、人間存在の根源に迫ります。1930年代から40年代に書かれたものですが、その先見性と鋭い分析に目を見張ります。人間社会の明暗を冷徹に見つめた、未来への価値ある警句となっています。
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