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自分のやっていることには意味がないかも、と不安になったら読みたい本
コスパやタイパ(タイムパフォーマンス)が気になって、自分のやっていることになんの価値があるのか、と心配になることもあるでしょう。しかし、世間を見渡すと、役に立たないようなことに真剣に取り組む人たちがいます。そして、意味のなさそうな発見が、実は重要な技術の基礎になっていることも多いのです。ここに紹介する本を読んで、自分の活動に自信を取り戻しませんか?
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役に立ちそうもないサメの研究に没頭する3人の博士、彼らの日常にスポットを当てた一冊です。その研究は、知りたいという純粋な欲求によって成り立っています。経済や産業面での貢献は期待できなくても、価値観の変化や社会の発展に役立つかもしれない。そんな期待を込めて、物事を長い目で見ることの重要性を教えてくれます。
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「役に立たない」科学が役に立つ
エイブラハム・フレクスナー(著) , ロベルト・ダイクラーフ(著) , 初田 哲男(監訳) , 野中 香方子(訳) , 西村 美佐子(訳)
科学の基礎研究の成果は、発表された時点ではまったくなんの役に立つのかわからないものが多いといいます。しかし、電気やインターネットなど世界中に浸透した発明や発見は、そうした基礎研究に支えられているのです。役に立たない科学どうしの結びつきが人類の進歩にどれほど貢献したのか、実例を挙げて示しています。
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目標を見失ったから、成果が出そうにないから、疲れたから。やる気をなくす理由はいろいろありますが、どうすればやる気を取り戻せるかが問題です。やる気に関する代表的な理論を取り上げ「目標」や「自信」といったキーワードをもとに解説します。自分に合った理論を見つけ、やる気回復のきっかけをつかみましょう。
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いつのまにか身についてしまった固定観念やしがらみを取り払い、なりゆきにまかせ自由闊達に生きることの大切さを説きます。荘子の哲学のなかで禅と関わりのある部分に焦点を当て、入門者にも理解しやすいよう、親しみやすくユーモアを交えた解説をしています。成果や効率を重視する風潮に疲れたら手に取りたい本です。
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まじめな研究でありながらなぜか笑いを誘ってしまう。そんな科学研究の成果に贈られるのがイグノーベル賞です。きまじめで堅物な印象の日本人ですが、実はこの賞の常連で、近年は10年以上連続で受賞者を出しています。一風変わった研究と受賞者のユーモラスなコメントに煙にまかれながらも、なんだか元気づけられます。
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