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家族のかたちは一つじゃない。夫婦や親子に生じる複雑な感情を描いた小説
働き方も生き方も、これまでの「正解」以外が受け入れられるようになってきたこの時代。そんな今だからこそ、改めて見直したいのが家族のあり方です。しかし、家族といってもかたちはそれぞれ異なるもの。ここで紹介するいくつかの物語が、「家族」にまつわる常識を疑い、そのつながりを考え直す機会になるかもしれません。
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死の棘 改版
島尾 敏雄(著)
ある日、夫の裏切りを知った妻は精神を病んでしまいます。延々と続く、終わりの見えない問答はあまりにも陰惨。ですが、その度を越した深刻さがもはやユーモアにもつながっていて、読み出すと止まらなくなるでしょう。夫婦の絆とは、愛とは何かを徹底的に見据えた凄絶な人間の物語です。
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日輪・春は馬車に乗って 他8篇
横光 利一(作)
「文学の神様」と称される横光利一の代表作を収めた作品集。表題作「春は馬車に乗って」は実体験をもとに描かれた小説で、病に伏した妻との数ヵ月間が綴られます。献身的に妻の看病をする夫と、病状が悪化するにつれ疑心暗鬼に陥る妻。暗いトーンのお話ではありますが、雪どけを思わせるラストには胸を打たれます。
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