ブックキュレーターhonto編集員
きっとあなたも振り回される!劇場型犯罪を臨場感たっぷりに体感できる小説
マスメディアを利用して大企業や警察を舞台に行われる事件を「劇場型犯罪」と呼びます。人々がまるで劇を観ているかのような気分になることからそう名づけられていますが、事件を見守る人々が不安になりながらも、この事態をどこか楽しんでしまうのが大きな特徴。ここでは、読み出したら止まらない劇場型犯罪小説をピックアップしました。
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野良犬の値段
百田尚樹(著)
ネット上に突然現れた誘拐サイト。犯人からの身代金要求とともに公開されたのは、誘拐されたホームレスの男性6人。彼らの命を警察や世論はどう考え、どう対応するのか?そして、犯人の目的はいったいなんなのか?命の尊厳を考えさせられると同時に、極上のエンターテインメントでもある小説です。
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売春を生業としていた女性の殺害事件と企業恐喝事件。フリー記者の木部美智子は一見無関係な二つの事件に、隠されたつながりがあることを突き止めます。さらに第三の殺人を予告するテレビ局への脅迫状も加わり、事件は予想もつかない展開へ。社会の深部に切り込む圧倒的な筆致と、ラストのどんでん返しにご期待ください。
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「これから殺戮ゲームを開始します」動画で犯行声明と犯行予告を受けたのは、捜査一課の黒井マヤ。犯人の目的や謎解きはもちろんのこと、死体見たさに刑事になったという破天荒なマヤと、相棒の浜田警部補による掛け合いにも魅了されてしまいます。ほかにはない劇場型犯罪のスリリングな展開に、最後まで目が離せなくなるはずです。
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