ブックキュレーターhonto編集員
怖いけどちょっと覗いてみたい。異世界を見せる扉や鏡が登場する小説
1日に何度も見る鏡。身だしなみを整えるために見た鏡に、異世界の扉を開くきっかけがあるとしたら?そんな、鏡をモチーフにした不思議な小説を集めました。あるものは違う世界への入口として、あるものは非日常の象徴として、鏡の見せる世界へと読者を誘います。次に鏡を覗いたとき、そこに映っているのは昨日までとは違う世界かもしれません。
- 2
- お気に入り
- 1734
- 閲覧数
-
時として人を混乱させる鏡像。そのイメージを生かした小説です。舞台は明治時代。大富豪の娘たちが暮らす館で起こる密室殺人を、メイド探偵・栗花落静が解き明かします。左右対称の屋敷、48枚の鏡、双子の姉妹・・・。鏡像さながらに繰り返される対称的なモチーフで、ゴシックムード満点のミステリーです。
-
鏡のなかの鏡 迷宮
ミヒャエル・エンデ(著) , 丘沢 静也(訳)
ドイツ人児童文学作家のミヒャエル・エンデによる短編集です。子ども向けの物語で知られるエンデですが、ブラックな大人向けの小説も残しています。長短30の短編が響き合い、つながり、円環となっていくさまは、まるで合わせ鏡に映った像のよう。エンデの父のエトガル・エンデの挿絵も素晴らしく、小説の世界を視覚でも堪能することができます。
-
かがみのなか
恩田 陸(作) , 樋口 佳絵(絵) , 東 雅夫(編)
鏡を異世界の入り口として見てしまうのは、大人よりもむしろ子どもたちかもしれません。本書は、鏡をテーマに不思議な出来事を描いた傑作怪談絵本です。原作は恩田陸。一見かわいらしい絵本の体裁を取りながら、悪意に満ちたまがまがしい世界を紡ぎ出します。大人も子どもも震え上がる鏡の恐怖を、ぜひご体験ください。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です