ブックキュレーターhonto編集員
日本を代表するファンタジー作家・上橋菜穂子の壮大な物語を堪能できる本
作家であり文化人類学者でもある上橋菜穂子は、児童文学からファンタジー、SFまで幅広い作品を発表しています。彼女が描く物語の最大の魅力は、架空の世界でありながら、時代背景や歴史・文化が詳細に描かれ、「本当に存在しそう」と自然に思えるほどの説得力にあります。彼女の紡ぐ架空の世界は、壮大でありながら現実の社会問題が見え隠れしているのも特徴です。代表作である「守り人シリーズ」の『精霊の守り人』は、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、野間児童文芸賞新人賞、路傍の石文学賞などを受賞しています。上橋菜穂子が作り上げた世界を一緒に旅しましょう。
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香りで万象を知る神・香君がもたらしたオアレ稲は、寒冷地でもよく育つ奇跡の稲でした。人並み外れた嗅覚を持ち、植物や昆虫の声を感じるアイシャは、オアレ稲に依存し過ぎたために起こるさまざまな災いに気づき、人々を救うために奮闘します。特殊能力を持つアイシャの孤独と、その凛とした姿が胸を打ちます。
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人の心の声が聞こえる「聞き耳」という力を、亡き母から受け継いだ小夜。ある日、犬に追われた霊狐・野火を助けます。2人は隣り合う二つの国の争いに巻き込まれながらも、お互いを想い合う絆を育てていきます。獣と人が恋をするという、日本の昔話のような不思議なテイストでありながら、穏やかな雰囲気に包まれているお話です。
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精霊の木
上橋菜穂子(著)
1989年に発表された、上橋菜穂子のデビュー作。環境破壊で地球が滅び、ナイラ星に人類が移住してから200周年を迎えるなか、少女のリシアに先住異星人の記憶を夢で見る能力が目覚めます。先住民の願いや迫害された闇を追体験するリシア。物語に溶け込んだ現実社会へのさまざまな問題提起が自然と心に残り、読者が考えるきっかけを与えてくれます。
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