ブックキュレーターhonto編集員
届けているのは人の想い。郵便局を描いた心温まる本
日本で郵便事業が始まったのは1871年(明治4年)のこと。以降、時代に応じた発展の歴史をたどりながら、地域の通信や物流、金融の拠点の一つとして私たちの暮らしを支えてきた郵便局。ここでは、郵便局をテーマにした小説やエッセイなどを紹介します。普段の生活に密着した郵便局が、私たちの生活に与える役割を考えるきっかけになるでしょう。
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「風景印」とは、郵便局名と年月日欄に周辺の名物や名所が描かれた図柄の消印のこと。本書は、著者が長年にわたって全国の郵便局を訪ねて集めた、風景印のコレクションを紹介する異色のルポルタージュ。風景印の意義や郵便事業を通して語られる紀行文であり、日本文明論としての意味合いも。豊富な図版を眺めるだけでも楽しい好著です。
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現代美術家の久保田沙耶が制作した「漂流郵便局」を紹介したフォトエッセイ。瀬戸内海の旧粟島郵便局を活用した建物には、日本中から宛先不明の手紙が届けられます。届くことのない切実な想いがほとばしる葉書は、読む人の心をなぜか癒すのでした。御伽噺のような不思議な透明感に満ちた世界に触れてみませんか?
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郵便局を舞台にした連作ミステリーです。切手や消印、宛先不明の保管物、転送制度や個人情報流出、クレーマーなどの身近な出来事から発展する事件を、局内食堂のおじさんが安楽椅子探偵として解決します。込み入った郵便業務の実態や裏事情が部署ごとに詳しく説明されているので、働く局員さんに共感しながら応援したくなる小説です。
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