ブックキュレーターhonto編集員
死刑のある国は圧倒的少数派。私たちは死刑に何を求めているのかを知る本
肉親や親しい人が殺されたら、犯人を同じ目に合わせたいと思うのは自然な感情です。しかし、犯人が死刑になったからといって、憎しみ、つらさが完全に消え去るわけではないでしょう。死刑は権力による殺人で、基本的人権を損ねるという観点から世界的に廃止が進んでいます。日本ではなぜ死刑が維持され、私たちはそこに何を求めているのでしょう。
- 3
- お気に入り
- 598
- 閲覧数
-
日米欧の殺人事件の加害者と被害者、その家族や知人ら、裁判に関わった弁護士などを綿密に取材したルポルタージュです。法制度や刑罰に対する思想的背景も交え、死刑を多角的な視点から冷静に分析しつつ、被害者や加害者、その家族の感情面についても記しています。死刑への知見を深め、その意義やあり方を考える参考になるはずです。
-
死刑を求めて殺人に手を染めた犯人の心理に迫る一冊です。無差別殺傷犯の家庭や社会環境、心理を掘り下げることで、犯行にいたった理由を探ります。同時に、凶悪犯を支援する人、元刑務官、心理カウンセラー、凶悪犯罪が社会に与える影響を研究する人などの話を聞き、凶悪犯罪に社会がどう向き合うべきか考えます。
-
先進国のなかで、死刑制度を維持しているのは日本とアメリカだけです。アメリカの死刑制度は近い将来廃止されると予測されていますが、日本は死刑について情報開示がなく、制度の是非について議論もあまりなされていません。アメリカ人研究者が日本の死刑制度を国際比較の中で論じ、その特殊性や課題を浮き彫りにします。
-
死刑について賛成か反対の結論ありきではなく、賛否両方の論点を整理し、人間、道徳、政治、感情などさまざまな観点から冷静に論理を展開しています。古今東西の哲学者による死刑に関する論考も参照し、これからの刑罰のあり方を考えていく道筋を示します。死刑制度を理性的かつ多元的に考えたい方は、ぜひご一読ください。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です