ブックキュレーターhonto編集員
懐かしくて新しい!大人になって読むと新たな発見がある絵本
子どものころに読んだ絵本を大人になって再読すると、意外な発見に満ちているものです。保護者として、子ども周辺の大人として、かつて子どもだった者として、さまざまな視点から絵本を読むことで、より深い喜びや悲しみが体験できます。懐かしいだけでなく新たな発見も詰まった、絵本の世界に飛び込んでみてください。
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『かいじゅうたちのいるところ』のモーリス・センダックが、シェークスピアを下敷きに創作した遺作です。浮遊感のある不思議な世界観に、幼少期から惹かれ続けている方も多いかもしれません。一つの魂を分け合う兄弟の死に縁取られた美しい時間が、大人にも子どもにも物語の余韻を残し、郷愁を誘う不朽の名作です。
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主人公のくまくんとお母さんの繰り返しのやりとりがおもしろく、何度も読むことができる『こぐまのくまくん』。子育て世代になって読み返すと、お母さんくまのユーモアでいっぱいのやりとりは、どこまでも穏やかで尊敬や憧れを感じてしまいます。くまくんたちの何気ない日常に、ほっこり癒される一冊です。
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少年と愛犬の誕生から成長、別れを綴った物語。少年と犬の間に芽生える友情や愛情、信頼関係に言葉はありませんが、かたちだけの人間関係よりよっぽど深く、かけがえのないものであることがわかります。人生をギュッと凝縮させたような物語も魅力で、大人になるとなおさら何度でも涙してしまいます。
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おじいちゃんと孫の周囲を巻き込むドタバタ大冒険。そんな本書を「親子の絆を再確認・再構築する物語」として読み直すと、相互理解や尊厳など、相手の人生を尊重する考え方が凝縮されていることに驚かされます。2人の旅を通して、家族の絆に思いを馳せてください。
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2匹のうさぎと広々とした野原、鮮やかなタンポポの美しさが印象的な絵本です。子どものころはわかっているつもりでも十分に理解できていなかった、黒いうさぎの抱える「いっしょにいてもさみしい気持ち」は、人間の本質に迫るものがあります。パートナーを慈しみたい大人にこそ、繰り返し読んでほしい一冊です。
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