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人間の狂気にゾクッとすること間違いなし。サイコホラーの傑作選
人間が恐怖するものは多種多様で、それだけにホラーには複数のサブジャンルが存在します。例えば超常現象の類を扱うオカルティックな物語や、SFの発想とかけ合わせた物語など。ここでは人間の狂気を描き、人がもたらす恐怖に特化したサイコホラー(サイコロジカルホラー)の傑作を紹介します。生きている人間の怖さを存分に味わってください。
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自動車事故を起こし、通りがかりの元看護師アニーに助けられた小説家のポール。しかし、彼の小説「ミザリー」シリーズの狂信的な愛読者である彼女は、人里離れた家にポールを監禁し、本来結末を迎えた「ミザリー」の続きを執筆させるのでした。逃げられない状況下で、異常者に監視されるという息詰まる展開に恐怖を抑えられません。
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架空の避暑地「デッドリヴァー」を舞台にしたエロ・グロ・ナンセンスを極めた長編小説です。休暇中の男女6人に襲いかかる現地の食人族は何者なのか、地元の警察官の視点を交えながら、物語は恐るべき結末に向かいます。内容が過激すぎるという理由で、初版時には大幅に訂正・削除された本作品。本書はそのオリジナル版です。
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永遠の愛を求め、女性を次々に猟奇的な方法で殺戮する殺人鬼の物語。犯人の蒲生稔、家族の雅子、元警部の樋口という3人の視点を行き来しながら繰り返される悲劇の数々。そのグロテスクな心理と行動は吐き気を催すほど生々しく、衝撃的な結末が読者をさらなる混乱に陥れます。我孫子武丸の代表作に数えられる小説です。
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インザ・ミソスープ
村上 龍(著)
風俗街のアテンドを仕事にしているケンジと、歌舞伎町の性風俗ガイドを依頼したアメリカ人フランクの交流を通し、現代日本人の精神性を批判的に語っている小説です。近場の殺人事件との関連を匂わせるフランクの様子がとにかく不気味であり、ケンジが彼に抱く不信感は読み手にも伝染し、じわじわと緊張感が増していきます。
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