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時代は戦後から高度経済成長期に。激動の昭和中期に生まれた小説の名作選
激動の昭和文学史を一括りにするのは難しく、なかでも第二次世界大戦終結後の混乱から高度経済成長期までの期間は、文学の世界でも価値観が大きく変化する時期でもありました。無頼派の台頭、戦後派の登場、そして三島由紀夫の自決という大事件に至るこの時代、どんな小説が書かれてきたのか。ここでは、代表的な名作を紹介します。
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液体空気の爆発事故の影響で顔面に酷いケロイド瘢痕を残し、妻とも精神的な距離が生まれてしまった男が精巧な仮面を作り、別人になりすまして妻を誘惑するという奇妙な小説です。自己回復のために生み出した仮面に、逆にアイデンティティを奪われていく過程の表現が見事であり、安部公房の類まれな発想力を堪能できます。
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春の雪 新版
三島由紀夫(著)
明治後期から大正初期までのある華族社会を描き出し、三島由紀夫の集大成「豊饒の海」シリーズの幕開けを告げる長編小説です。幼馴染みである松枝家の御曹司・松枝清顕と綾倉家の一人娘・綾倉聡子は互いに恋心を抱くものの、繊細な清顕は彼女を拒絶したために後悔と苦悩を味わいます。そして、深まる思いは事件を引き起こすのでした。
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