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毅然と運命に立ち向かった、滅びゆく者たちを描いた歴史小説
これまでの歴史上、多くの戦乱や政争が起こり、敗れた人々が存在します。勢力の衰えや栄光のかげり、権力の反転といった分岐点に直面したとき、人は何を選び、行動するのか。そして、敗者となった者は何を支えに、いかに生きていくのか?日本の古代から幕末を通じて、一族の滅亡や没落の憂き目に遭っても、毅然と運命に立ち向かった人々を描いた小説を集めました。
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葛野盛衰記
森谷 明子(著)
平安時代を舞台にした、桓武天皇とゆかりのある多治比一族の栄枯盛衰を描いた創作歴史小説です。代々の為政者や近親者、家臣たち、さらには皇統を裏で密かに操る者など、多くの視点を取り入れながら桓武天皇から平家滅亡までが描かれます。平安京を軸に壮大な叙事詩が展開します。
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奈良時代、大学寮で官吏を目指す若者を描いた青春群像劇です。藤原清河の家人と紀家の奴婢(ぬひ)、少年たちの友情と決別、和解を軸に、国を憂う純粋な若者が政治の世界のなかで翻弄されていく様子が描かれています。国の未来を憂い、世の理不尽さにもがきながらも、信念を貫こうとする若人の純粋さが時代の一瞬を彩ります。
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蘇我の娘の古事記
周防 柳(著)
古代日本を題材とする伝奇ファンタジー小説です。乙巳の変で滅んだ蘇我宗家の生き残りの少女は、渡来人の一家に庇護され成長し、政変や戦乱が相次ぐなか、己の使命を見出していきます。日本最古の書物である『古事記』の原型がどのように遺されたかを想像力豊かに捉え、慎ましい市井の暮らしをみずみずしく描いています。
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